インファイト

『身体能力は高い、けど判断が悪い』
嶺さんがサタデーリーグ最終戦前に僕に言った言葉です。
今でもモヤモヤと頭の中に残っています。

幼稚園の頃に始めて、だいたい13年くらいサッカーをやってきています。ア式に入ってからは7か月ちょっとですが、今までのサッカー人生の中で一番、自分の下手さを痛感しています。というよりは、自分があまりうまくないことにやっと気づき、受け入れられるようになった、といった方がいいかも知れません。
サッカー選手として、それなりにうまくやれている方の選手だと思っていました。振り返ると、もちろん悔しいこともたくさんありましたが、華やかで楽しかった記憶の方が我先に、たくさん蘇ってきます。自分が点を決めた試合も、チームの窮地を救ったシーンもたくさんあります。高校時代に都大会に行けた時、表現できないくらい嬉しかった。終了のホイッスルが鳴り響く前から半泣きだったのを覚えています。サッカーを通して、かけがえのない経験ができたこと、経験を共有できる仲間に出会えたことは僕の誇りです。ここは一歩も譲れません。

ただ、そんな良い思いができたのも、両親や周りの人のサポートがあったからなのだと最近になってようやくわかり始めました。大学に入り、自分でやらなければならないことが増えると、週5・6の部活をこなすだけで他の活動に支障が出てきてしまう。その逆もある。
サッカーそのものに関しても、サッカーが不便なくできる恵まれた環境についても、全然わかってなかった。実はまだまだちっともわかってないかもしれない。自分に足りていないことを、見えたところから一つ一つ潰していかなければならないと、少しずつ動き始めているつもりです。とはいえ、これまで気づいていなかったことを変えることは難しい。

冒頭の話に戻ります。

リーグ戦が終わって新体制になってからも、コーチから言われることはだいたい同じようなことです。りょうさんに『ボールの置く場所が悪い』と散々に言われています。りょうさんはより具体的に何が原因なのかを指摘してくれていますコントロール技術の低さがその後のプレーの選択肢を消してしまっている、全体を見られていないからするべきでないプレーをしている、と。言われていることに大きな違いはありません。
こういう課題を解決するのは簡単ではないと思います。地道に積み重ねるしかないし、いつ克服するかだってわからない。毎日のトレーニングや試合でのミスは、いつか来る大きな失敗のための予防接種だと思って日々成長していかなければなりません。
ア式に入ったのは、また、全員で同じ感情を共有できるよう試合をしたいからです。絶対に見たい景色がある。今度は御殿下で、その日が一刻でも早く来るために強くなります。



冬オフは温泉に行きたい
1年 山崎航太朗

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