GSS

1年ぶりに自分の番が回ってきた。大谷のような感動させる内容を書く力も、佐田ちゃんみたいな個性あふれるセンスもない自分は、せめて上野みたいに自分しか書けないものを書きたいものだと思い、御殿下サッカースクールについて書こうと決めた。


部内の新入生に、このスクールがどういう存在でどういう活動をしているのか知っておいてほしいし、外部でこのブログを見ている人に、ア式はただサッカーしているだけの集団ではなくこんな活動もしているんですよーっていうのを知ってほしい。そんな意味も込めて。




御殿下サッカースクール、通称GSSは今年で50周年を迎える歴史あるサッカースクールで、毎週日曜午前中に活動している。ア式蹴球部の地域貢献活動の一環という位置付けで、部員がコーチとなって指導しているが、運営母体はLB会(ア式蹴球部OB会)にあるというア式の活動の中では少し変わった存在だ。バリバリやって勝ちを絶対目指そう!という感じではなく、のびのび楽しくサッカーをしよう!という感じ。日本一緩いサッカースクールと言われている。いや、勝手に言っている。会費は安く、遅刻欠席も自由で、コーチに変なあだ名をつけても許される。そんなスクールだ。





自分は一年生の秋にヤマケンさんから引き継いで幼稚園生クラスの代表を任され、今年の2月からはハヤトさんに代わって全体の学生代表になった。こうして3年間子どもたちと関わる中でさまざまな難しさを感じ、多くのことをコーチ側の自分が学ばされている。



その一つが子どもたちをいかに飽きさせないか。


前任のヤマケンコーチはみんながご存知の通り、大きな声と圧倒的なノリの良さが売り。「子どもたちを飽きさせない」ことのプロみたいな人だ。だから練習メニューのレパートリーが少なくても大して問題はなかった。その場その場でうまくアドリブを入れていた。

一方自分は、今は少しはマシになったとは言え、ヤマケンさんほどのノリの良さと柔軟性は持ち合わせていないので、練習メニューのレパートリーを増やして子どもたちを飽きさせないようにしようとした。でもこれ意外に難しい。


というのも、グラウンドの都合上、年少から年長まで同じクラスでやっているため、その平均値を取るのに苦労したり、幼稚園生の子は割とみんな自分のボールが好きで他人のボールを使ったり他人に自分のボールを使われるのが嫌だったり、普段別々の幼稚園に通ってる子どもたちに二人一組を作らせるのが困難だったりとちょこちょこと小さな制約がたくさんある。

それに加えて、尻尾取りゲームをやってみたら、大半の子が尻尾を「いらない!」って言ってコーチに渡してきたりとか、こっちが予期していなかった展開になってうまく行かなかったパターンもある。「えーなんで笑」という感じ。まあでもこの子どもたちの行動の「読めなさ」も面白くてかわいい部分でもあるんだけど。

そんなこんなであんまり練習のレパートリーは増えていないけどもなんとかやれている。



最後のゲームで点差が開いて諦めて飽きてしまう子が以前はいた。負けているチームのビブスを脱いで勝っているチームに移ろうとする子もいた。そこで「最後に決めたら100点!」という昭和のクイズ番組ばりのルールを作ってやってみたら好評で(好評だと勝手に思ってる)今でも続けている。
ゲームで使うボールもみんなが飽きずにたくさん触れるように複数個にしてみた。
本来のサッカーとは離れていてルールも割とめちゃくちゃだけど、それも楽しんで帰ってもらうには有効だと学んだ。




多くの難しさを感じる一方で、子どもたちが上達していくのを見られるのはとても嬉しい。これはレギュラーコーチの特権だ。目に見える成長を勝手に見せてくれる。


最初の頃は、蚊の鳴くような小さな声で、「ママのところに行きたい」と泣いていたような当時年少さんの子も、年長の今では幼稚園クラスでは物足りず、小学校低学年クラスに混じってやるほど上達した。


そんな成長を見せられると、体験で参加した子がわんわん泣いていて、それを保護者の方が心配そうに見ていても、「今あそこでやっている上手な子でも最初こんな感じで泣いていたので安心してください!」と言いたくなってくるくらいだ。





最後に、ヤマケンさんの昔のfeelingsから勝手に言葉を借りるなら、
「幼ければ幼いほど第一印象が重要で、最初に楽しいと感じたならどんどんハマっていく」とのこと。だから子どもたちのサッカーへの第一印象が良くなるよう今後も運営していきたい。


そして、このスクールに通っていた子が、自分くらいの歳になったりもっと大人になった時に、まだサッカーが好きで、プレーはしていなくて観るだけとかでもいいから、どんな形であれ、サッカーに少しでも関わってくれていたらコーチをやらせていただいている身としてすごく嬉しい。



いつもスクールの後に残ってア式の試合を応援してくれているスクール生にカッコいい姿を見せられるようにもっと頑張ります。

3年 赤木雅実

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