2019年9月5日木曜日

いつか自分が

「今週から育成に行ってもらう」

そう連絡をもらった時、悔しさよりもとうとう来たかという気持ちだった。
自分に何が足りなかったのか?
足元の技術、ポジショニング、準備の悪さ…
考えているうちに、あの時のことを思い出した。足りなかったのはテクニカルなことだけではない。


今年2月のスタートアップ合宿初日。2年生全員が集められてミーティングが行われた。幹部から言われた内容は耳が痛いものだった。
「この代は(染谷を除いて)戦力になる選手がいない、リーダーシップを発揮できる選手もいない。みんな殻に閉じこもっていて主張をしない、まともにコミュニケーションもとろうとしない、そういうところが情けないし、同じ部員として恥ずかしい。このままだとア式はお前らの代で終わる。」

言われた時の衝撃は本当に大きかった。自分を変えないと。そう思った。でも、自分を変える勇気はなかなか持てなかった。リーダーシップなんかとれる立場にない、と背負うべき責任から逃げてきた。

今なんとかしないと。
このカテゴリー変更を自分の殻を破る好機にしよう。

自分が育成を引っ張る。

そういう気持ちで練習に臨んだ。
しかし、いざとなると何をすべきかわからないし、気持ちが焦ってプレーも落ち着かない。やっぱり自分が理解していること、できることでないと、うまく発信できない。

そこで、まずは戦術理解を高めることを意識した。チームとしてどうビルドアップすべきか・どうプレスをかけるべきかを、相手のフォーメーションに応じて考えるようになった。相手が4-4-2なら?5-2-3なら?とフォーメーションごとに自分なりの解を持てるようにした。

次に、週末の試合の相手のフォーメーションを調べて、チームで共有するようにした。「今週の相手は恐らく4-4-2だから、プレスのとき、相手右CBがボールを持っていたら、うちのワントップは…」みたいなことを試合の数日前から何人かで話し、試合のイメージトレーニングをしておく。そうすると、試合中に何をすべきかがある程度整理されるので、指示の声も出せるようになったし、何よりも自分がプレーしやすくなった。

でも本当にまだまだ。


育成に来て2ヶ月以上が経ち、良い意味でも悪い意味でも環境に慣れてきてしまっている。自分の中で少し意識が変わったことは良かったけれど、客観的に振り返ってみれば𠮷岡や新屋さんに頼りきっていて、自分はほとんど何もできていなかった。戦術的な面で少し頭の整理ができたから、今度はもっとプレーにフォーカスしてチームに貢献したい。前線からハイプレスかけて、全力でプレスバックして、自分の持ち味を出す。それは最低条件。もっと首を振って周りを見る、ゴール前での精度を上げる。自分の課題をつぶすことが、決定力不足といったチームとしての課題を克服することにもつながる。だからこそ、自分のプレーにもっと責任をもつ。


サタデーで上位6チームに入って、プレーオフに進出できるように。
育成を引っ張る選手になれるように。

そしていつか自分が、ア式を引っ張る選手になるために。



もう新屋さんに迷惑をかけない
2年 茶谷晋伍

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