悔しかった4年間 目標を達成するために必要な2つのこと
みなさん、こんにちは。
22歳の小川原元陽と申します。
儚くも濃い4年間が終わり、ついに自分も「卒部Feelings」を書く時期が来てしまいました。
Feelings、すなわち僕が4年間ア式で過ごして感じた「感情」を素直にここに書いていきたいと思います。
これから80年間人生を歩むであろう自分の指針、はたまた、何か壁にぶつかっている人に示唆を与えられるような文章になればと願っています。
長くなると思いますが、できるだけ多くの人に読んでいただければ幸いです。
感謝
まずfeelingsを書き始めて浮かんできた感情は「感謝」でした。
それは、両親・LBの方々・部活動で関わっていただいた方々など、本当にたくさんの方への感謝です。
誠に勝手ながら、この場をお借りして感謝申し上げたいと思います。
両親へ
二人とも仕事で忙しいながら、自分を一人暮らしさせてくれたこと。
さらには自分の大学での過ごし方に「こうしろ」と口出しをあえてしてくれなかったこと。
心より感謝してます。
初めて与えてもらった4年間という「自由」な時間の中で、たくさんのことを学ぶことができました。
何よりも、常にマイペースで視野が狭い自分のちっぽけさを身に染みて感じました。
いろいろと迷惑ばかりかけてきたけれど、これから社会に出て恩返しができるようこれからも頑張っていきます。
本当に22年間ありがとうございました。
LB会の方々へ
平素より多大なるご支援ありがとうございます。
私はLBの方々と接する機会が残念ながら少なかったのですが、ご支援いただいたおかげで非常に充実した環境でサッカーをすることができました。
これからはLB会の一員として現役部員の支援に努めたいと思います。
一緒に部活を頑張った仲間たちへ
人によっては年数が異なりますが、今まで一緒に部活動をやってこれてよかったです。
同期は当然のことながら、先輩方、後輩たち含め、さまざまな人に支えられた4年間でした。
時にはぶつかり、時には口も効かないほど仲が悪くなった人もいますが、同じ部活動で頑張る仲間として心の中では尊敬していました。
怪我ばかりで、結果で恩返しすることはできなかったですが、最高の仲間と過ごせて幸せでした。
今までありがとうございました。そしてこれからもどうかよろしくお願いします。
その他の方々へも心より感謝しております。
ですが全員へのお礼を書きますと大変文章が長くなってしまうため、恐縮ながらこちらでは割愛させていただきたいと思います。
ご理解ご容赦いただければ幸いです。
無力感
感謝の次に感じた感情は「無力感」です。
つまり「何もできなかった」という感情。
小川原元陽の4年間
その前に、「お前は何者なのだ」と思う人もいると思います。
ですので、軽く自分の4年間を振り返りたいと思います。
入部前
東大に合格した私は、当初期待で胸がいっぱいでした。
一刻も早くなりたかった大学生。念願の「自由」な時間。
ワクワクが止まらなかったです。
そして紆余曲折ありながらサッカー部への入部を決意。
当然、私はまだまだワクワクしていました。
なぜならば、東大ア式蹴球部はサッカーをするには最高の舞台だったからです。
そしてそんな期待でいっぱいだった19歳は、こんな野望を抱いておりました。
個人単位では、自分がスタメンで活躍すること
組織単位では、「日本一のクラブになる」こと、「関東昇格を果たす」こと
どちらをとってもそんな簡単に達成できる目標ではありません。
多くの壁があることは想像に容易いと思います。
でも「どちらも達成できたらめっちゃかっこいい!」
まだまだ青い19歳はそんなことしか考えておりませんでした。
卒部後
でも蓋を開けてみればどうでしょうか?
どれに対しても後悔が残りました。
4年間の半分近く怪我をしていたし、Bチームにいる時間が大半でした。
ア式としては来年1部に昇格する大変めでたい年になりましたが、個人的には最後の1年は悔しい気持ちしかなかったです。
1部昇格を果たした仲間たちをすごく尊敬していますが、自分を尊敬することができませんでした。
だから決してこの4年間を無駄にはしたくありません。
目標に向かってただただ毎日考え、行動してきた4年間を。
「悔しい4年間」で学んだこと
「無駄にしないためには何ができるのか?」
「この経験から学んだことを言葉にして残すしかない。」
私はそう考えました。
そんなときに運良く、あるおかっぱ文学少年(上西園)から「卒部Feelingsを書け」と言われました。
だから4年間で学んだこと、すなわち「目標を達成するために必要なこと」について書いていこうと思います。
目標達成に必要な2つのこと
目標達成に必要なものは以下の2つだと感じます。
やる気
自分を客観視する力
すごくシンプルです。
これを読んで、拍子抜けした人もいるかもしれません。
けど世の中、シンプルなものほど合っているように感じます。
だからあえてシンプルな形に表現してみました。
ではなぜこれらが必要なのか?
これからは自分の経験を交えて話していきます。
①やる気
やる気。
これが何よりも大切です。
目標達成に必要なことは2つだと書きましたが、正直これ一つだけと言っていいほど大事なことだと考えています。
世間一般では、やる気は「モチベーション」とも言い換えられると思います。
けれども自分が考えている「やる気」はこれとは少し意味が違うと考えています。
自分が考える「やる気」は「欲」と似ています。
「あれがやりたい」や「こうなりたい」という欲。
例えば、よくあるものとしては「腹筋を割りたい」という欲が挙げられます。
こうしたものを想像していただけるとありがたいです。
偉大なるOBコーチ 大田さん
「やる気=欲」
これはOBコーチである大田さんの言葉を借りたものです。
なぜこれほどまでに記憶に残っているのか?
それは、大田さんに一回コテンパンに打ちのめされたことがあったからです。
4年生の初秋、当時2年生の田中大智の守備力が異常に高かったときの話です。
大智の守備力は異常なほど高く、毎週末、練習試合で相手の中盤を破壊していました。
そんな彼のプレーには毎回驚かされ、自分よりも守備がうまい彼に嫉妬し、「自分もできるようになりたい」と思っておりました。
しかし現実は難しく、なかなか守備力が上達しませんでした。
守備職人の後藤さんにたくさん指導してもらいましたが、力がつく兆しは一向にありませんでした。
そんなことを悩みはじめて1ヶ月、ついに大田さんに相談しました。
サッカーを理詰めで考えるタイプの大田さんからは技術的な改善点を言われるのかと期待していました。
しかし、そんな期待とは裏腹に大田さんの回答は全く違ったものでした。
「お前、やる気ないんじゃない?」
こう言われたのです。
当初の私は自分を全て否定された感覚がありました。
自分の頑張り方を根本から否定された。そんな感覚でした。
後から聞くに、「守備力を上げたいという欲がないんじゃないの?」と言っていたつもりだったらしいのですが笑
だから、Feelingsなので率直な意見を書くと、当時は「は?」と思っていました。
「いやいや俺こんなに守備のこと散々悩んでるし。やる気がないなんて言われる筋合いは絶対にない。絶対に。」
「なんだよあいつ...嫌いになりそう」
大田さんには大変申し訳ありませんが、私は当時こんなことを思っておりました🙇♂️
この言葉を言われた日、私は眠ることができませんでした。
「4年間の全てを否定された」気がしたからです。
そして考えました。
「なぜあの人はあんなことを言ったのだろう?」
「どうしてそんなことを思ったのか?」
考えに考えました。
しかし、考えれば考えるほど彼は正しく思えてきました。
私に守備力を上げたいという「欲」はなかったのです。
正確に言えば、「守備力をあげたい」と本気では思っていなかったのです。
守備力が上がらないことを「悩む」ことで、あたかも「その目標に向き合っている」かのように装っていただけでした。
もし本気で守備力を上げたいという目標に向き合っているのであれば、まず大田さんではなくて大智に相談しているはずです。
さらに言えば、自分のビデオを見返したり、プロのプレーを見ることにもっと時間を割いているはずです。
結局は大田さんが正しかった。
それからというと、僕は守備力を上げるためにやれることを一個ずつ潰していきました。
大智にコツを聞きにいったり、自分やプロの動画を見ることにより多くの時間を割いたり。
本当に色々なことをしました。
(当然ですが、この出来事以前も自分なりに毎日試行錯誤していました。)
そうしたらどうでしょうか。
嘘かのように、前まで散々「悩んで」いた守備力が、徐々にではありますが向上していきました。
この経験は僕の中でとてつもなく大切で貴重なものです。
このような経験をさせてくれた大田さん、大智、また自分の悪いプレーをしっかりと指摘してくれた後輩たちには頭が上がりません。
この場をお借りして感謝したいです。本当にありがとうございました。
やる気の持つ威力
この経験から、「やる気」または「欲」の持つ威力はとてつもなく大きいと感じました。
欲があれば、人は勝手に行動を起こす生き物だと感じましたし、「今」という時間を精一杯使ってやろうと考える動物だと感じました。
よく「行動力がないをつけるためには?」なんて題名の自己啓発本があると思いますが、行動力なんてやる気があれば自然と沸き起こるものだと思います。
だから自分の中の「やる気」はすごく大切にしてほしいです。
正確には、「自分は何をしたいのか」「自分はどうなりたいのか」を大切にしてほしいです。
「お前はどうしたい?」
どこかの会社の謳い文句とモロ被りですが、こうした問いを大切にしてほしいし、大切にしていきたい。
②客観視する力
ただ気をつけないといけないことが1つだけあります。
それは「常に自分を客観視する」ことです。
例えば「謙虚」という言葉について考えてほしいと思います。
広辞苑には
「謙虚とは自分を偉いものと思わず、素直に他に学ぶ気持ちがある態度」
と書いてあります。
これは「飽くなき探究心」とも言えるかもしれません。
この言葉を聞いた時、私は「イチロー選手」が頭に浮かびました。
なぜならば私の考える謙虚な人No1は「イチロー」選手だからです。
彼はMLBで通算3089安打、日米通算4367安打を記録しています。
平均すると1年(平均150試合)で200安打を記録していることになります。
誰がどうみてもすごい数字です。
でもイチロー選手はあるインタビューでこう語っていました。
「私は他の人よりも努力しているとは思わない。」
このインタビューはイチロー選手の引退会見での一幕でした。
「世界は広い!こんなすごい人がいるなんて。」
これを見た時、イチロー選手の記録それ自体よりもこの姿勢に魅了されました。
しかし彼はもう一つ大事なことを言っていました。
「人より努力するなんて無理なことだ。だって比べることができないのだから。でも自分とは比べられる。自分の限界値を少しづつ更新していく。こうやって私は自分の中の努力量を測っていた。辛いけどこれが一番の近道だから。」
これこそが私が言いたかったことです。
つまり、結局は人間という生き物は「自分」としか本当の意味では戦えないのかもしれません。
だからこそ、「自分」と常に向き合い続けなければ、成長はできない。
「謙虚」でなければいけない。
そう考えます。
「本当にやれることを今全部やれているのか?」
「やったつもりになってないか?」
こう自問自答し続けるしかないのです。
やったつもりになった瞬間、そこで成長はストップします。
“The End”です。
だからこそ、自分を「客観視」することが大切なのだと私は思います。
まとめ:2つの大切な質問
どうしようもなく悔しい4年間。そしてその時間から学んだことをこれまで書いてきました。
随分と長くなってしまったので、もう一度まとめたいと思います。
目標を達成するためには2つのことが大切だと考えます。
やる気。そして自分を客観視する力。
そしてそれらを大切にするためにも、これからは常にこの2つの質問を自問自答し続けたいと思います。
「お前は何をしたい?」
「やれることは全部やったのか?」
みなさんも壁にぶつかった時、ぜひ一度この質問を思い返してみてください。
自分も含め、いつか誰かの役に立てることを願って、この文章を終わろうと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
コメント
コメントを投稿