サイゴ×ノ×カイコ

矢島隆汰(4年/DF/国立高校)



お疲れ様です。四年プレーヤーの矢島です。


はやとが、一年の時に書いた自分のfeelingsを擦ってきて、少し嬉しくてとても恥ずかしいのですが、最近のfeelingsは名前、学年、ポジション、出身校が明記されるようになったので、あらためてわざわざ書かなくても別にいいと思います。そういえば、あのfeelingsで獲得した僕のファンはこのfeelingsも読んでくれてるのかな。前回のfeelingsには何の反応もなかったけど。


はじめに注意しておきますが、基本的に内輪ネタばかり書いていきますのでご了承ください。なるべく部外の方々にも伝わるように書く努力はしてみます。





さて、何を書こうか。書きたいような書きたくないようなことがたくさんある。最近の就活は採用担当者が就活生のエゴサをするとかしないとか。


あれ、egoって自分のことを指す英単語だから、この場合はエゴサっていうのはふさわしくないのでは?

と思って偉大なるgoogle大先生に聞いてみたら、パブリックサーチ、パブサという言葉があるらしい。なるほど、勉強になりました。近い将来お世話になりたいです。


大学院に進むため就活を終えていない、というか始めてすらいない自分にとってはこのfeelingsが就活の鍵を握っているかもしれない。適当に自分の努力とか成果とかを綺麗にまとめて終わらせてしまった方がいいのかな、なんて少し思う。


けど、ふと思い出すのは卒業していった先輩方の姿。毎年、先輩方の卒部の時期は、次々に公開されていく卒部feelingsを心待ちにしていたし、それを読んで一年間のモチベーションを一気に高めていた。


そして、自分の4年間を思い出す。楽しいことも辛いこともたくさんあった。上手くいかないことの方が多かった。


やっぱり、卒部feelingsで上っ面だけの文章を書くわけにはいかない。


未来の採用担当者様、自分の本心を包み隠さずに書いた私の誠実さを評価していただけましたら幸いです。そして採用してください。








あれ、俺はまだ呼ばれない。次も別のやつ。わかった、八代は俺を最後に指名しようとしているに違いない。指名が始まって3人目にして早くも俺は覚悟を決めた。八代の単純すぎる思考なんていつでも読めている。


覚悟は決めたけど、何を話そうかな。試合に出てすらいない自分がトップチームの不調を改善する意見なんて出してたまるか。


やばい、まじで話すことないな。


けどチームにとってこのミーティングは大事だし、最後に話す人がミーティングの印象をある程度左右してしまうからテキトーなことは言えない。


そうだ、もういっそ最近の悩みを吐き出してしまおう。それで救われる人もいるかもしれない。




ひとしきり自分の思ってることを話して、話している途中でちょっと泣きそうになったりしながら話して、みんなちゃんと聞いてるかなとか思ったりしながら話して、歌はどうせパン食ってるんだろうなとか思ったりしながら話して(歌ってこのミーティング出てたっけ?)、話し終わったら結構爽快感があった。




だいぶ時間がたった後のfeelingsで水本がこのミーティングを振り返って、「危機感を持って気を引き締めなおして頑張ろうという趣旨のものだった」とか「気を引き締めて頑張る、辛いことをしっかり引き受けて成長する」とか書いていて、それは流石に俺の話に引っ張られすぎなのでは、と思ってちょっと面白かった。


俺が話したあと、八代がミーティングを締めようとしていたら荒が手を挙げて「今日のミーティングは意味がなかったと思う」みたいなことを言いはじめて、自分の内面を曝け出した直後のその言葉にだいぶメンタルをやられた。

(荒としては具体的にチームとしてどうしていくのかが何も決まっていないことがよくないということでした。いいこと言うじゃん。)


さらにそのミーティングが終わった後、ササに、聞き間違いだったかもしれないけれど「やじってまだモチベーションあるの?」みたいなこと言われてなんて返せばいいかよくわからなかった。


けどそんなことを言っていたササと、引退試合の後、たしか部室で「最後まで生き残れたな」と二人で笑い合えたのは最高の思い出の一つ。











っていう感じで、具体的に自分がミーティングで何を話したかは明記せず、この前後で断片的な情報を散りばめて読む人に察してもらうっていう気取った書き方をしようと思っていた。



けれど、みらいが卒部feelingsで結構明確に書いてしまっていて、それだけならまだ良かったのだが、大体の内容は合っているのに決定的なところが間違っていたため、訂正を余儀なくされてしまった。


みらいくん、さすがに適当すぎじゃない?

そもそも、あのミーティングは、リーグ戦の開幕前だから。


あと、せっかく刺さったんだったら行動を変えてくれてもよかったんじゃない?

そして、行動を変えなかったんだったら別に書かなくてもよかったんじゃない?

まして、「行動を変えるほどの力はなかったようだ」とか流石にひどすぎない?





というわけで、ご本人登場で、釈明をさせていただきます。自分の冗談が伝わらなくて、あとから説明しなきゃいけないときより恥ずかしいんですけど。


また、もうだいぶ昔のことなので、若干事実と異なる可能性もありますが、みらいの説明よりは明らかに事実に近いことは保証します。



まず、前述したようにあのミーティングでは、チームの状況を良くしようなんて全く思っていなかった。普通にちょっと面倒だった。トップチームが上手くいってない状況は自分にとって最高にオイシイと思っていた。


ただ、八代が、なんか良いこと言って締めろよ、と言わんばかりの鋭すぎる縦パスを出してきたので、谷みたいに華麗にトラップしたくなってしまった。


しかし、やはり試合に出てもいない人間が、チームの状況を良くする意見を言ったところでそもそも説得力がない。そもそも、トップチームよりも上手くいっていない自分のことで頭がいっぱいで、チームのことなど考える余裕はなかった。トップチームが上手くいっていないという最高にオイシイ状況で、自分がトップチームより上手くいっていないというのは最高にマズかった。吐き気がした。うそ。吐き気はなかった。ご飯は毎日美味しく食べていた。お母さん、いつもありがとう。


しかし、ここで誰でも言えるような薄い浅い言葉をつらつら並べて終わりにはしたくなかった。


八代の期待に応えたかったから?


違う。


八代とかまじでどうでもいい。


なんか前回も今回もfeelingsでは八代にトゲを刺しまくっている気がする。


まあどうでもいいか。


愛してるぜプランナー。




八代のせいで話がそれたので元に戻します。



みんなの前で本音で何かを言いたかった。だけど、本音でチームの状況をよくする意見など言えなかったし、そもそも思いつきもしなかった。だから本音で自分の悩みを打ち明けた。それが誰かの救いになるかもしれないという気持ちも少しはあったけど、それよりただ自分の苦しみを誰かに分かってほしかっただけのような気がする。


「一回生活のすべてをサッカーに捧げてみよう。家で暇だったら試合のビデオとか見て、常にサッカーのことを考えてみよう。みらいとか八代はここから何回飲み会に行くのか知らないけど、俺はパフォーマンスが下がるならお酒も飲まない。」


みらいにはこのように記憶されているらしい。


内容は大体合っているんだけど、決定的に違うところは、「てみよう」という部分。



正しくは、「たい」。「捧げてみよう」ではなく、「捧げたい」。



当時は苦しい状況だった。ラストシーズンだというのに、トップとして試合に出る未来が全く見えなかった。


なぜ未来が見えなかったのか。シンプルに実力が不足していた。


まず誤算だったのは、自分の代になって、ビルドアップ時の後ろの基本システムが3-2の形になったこと。


仮に4バックだとすれば、CBは2枚いて、スタメンで出そうなのは、八代、真路。多分、自分は3番手。ただ、4バックにおけるCBの振る舞いには結構自信があった。


どうせ八代は怪我するから、真路とコンビ組んで、2人で(もしくはササもいれて3人で?)セカンドの時みたいにわめき散らして、めっちゃ楽しそうだなとか思ってた。


逆に、3バックの左右のCB、ストッパーと呼ばれたりもするポジションには苦手意識があった。しかも、左のストッパーの候補としては自分の他に、真路とイシコがいた。可愛い後輩の二人だけど、とにかくめっちゃ上手い。俺なんかより全然上手い。正直、比較的苦手なポジションで抜群に上手い二人とポジション争いをするなんて、相当厳しいなと思っていた。


相当厳しい状況の中だけど、やらなければいけないことは明確で、上手くなるしかなかった。実力不足をとりかえすには自分の実力を上げるしかない。単純で、残酷な世界。


では、実力をあげるにはどうすればいいのだろう。


それも明確だった。


まずは、フィジカルの強化。筋トレをして、リーグ戦の強度に耐えうる身体をつくること。そして、技術。ロングキックもおぼつかないし、特に運ぶドリブルは苦手だった。そして守備では対人が特に苦手だった。そして、頭の部分。大してフィジカルも技術もない自分にとって、頭の中をクリアにして判断の精度を高めることが、自分の価値を高める上で必要だった。


ではそのためにはどうすればよいのか。


それも明確だった。


フィジカルを強化したいなら筋トレをすればいい。トレーナーに聞きにいって自分の弱みを客観的に捉え、効果的なトレーニングを教えてもらい、遂行するだけ。


技術を強化したいなら、練習すればいい。素晴らしいグラウンドがあって、グラウンドを使える時間も自分が全て把握していたのだから、自由に使える時間に苦手な技術を練習すればいい。


頭の部分を鍛えたいなら、まずは自分のプレー動画を見返せばいい。プレー中には気づいていなかった選択肢を頭に入れ直してプレーの改善に努めればいい。そして、プロの動画を見て、自分の頭の中にそもそもない選択肢を取り入れて、練習で試していけばいい。さらに、コーチやテクといった、自分よりはるかにサッカーに詳しい人に自分の問題点を聞きにいけばいい。自分にはない視点で的確なアドバイスをくれるはずだ。


明確だった。


しかし、そのどれに対しても、自分のリソースを全て捧げることはできていなかった。


自分の現状に不満を持っているのに、その現状を打破するためにやらなければいけないことも明確だったのに、そこに自分の全てをささげることはできていなかった。


頑張れていなかった。


だから、苦しかった。全て自分の責任なのはわかっていて、それでもできない自分が嫌だった。




そんな自分を変えたくて、ただそれだけで、みんなの前で自分の悩みを吐き出した。




頑張ることって難しい。自分は頑張りたいのに100%頑張りきれていない。それが苦しい。だから頑張りたい。




谷みたいなトラップをするはずだったのに。気づけば、水本みたいなトラップミスになってしまった。


ダサすぎる。荒に意味ないって言われてもしょうがないし、みらいに火をつける力なんてあるわけがない。











ミーティングのあと、清々しい気持ちになった。まだ引退まで時間はある。


「気を引き締めて頑張る、辛いことをしっかり引き受けて成長する」


俺にはこれしかない。











引退してみて振り返って、結果はどうだっただろう。




結局最後まで頑張れなかった。




あれ???




卒部feelingsって、こんな感じでいいの?


苦しみを乗り越えて、成長できました。

苦しかったところからもう一歩踏ん張り直して、一個上のステージに行けました。


こういうかっこいい卒部feelingsを夢見ていた。



だって矢島さん、シーズンの後半はずっとスタメンで出続けていたじゃないですか。


一皮剥けて、厳しいポジション争いに勝利して、スタメンを掴み取ったんでしょ?


チームを代表してリーグ戦に出場してるんだからチームのために100%頑張らなきゃだめでしょ?




今でも自分に何度も問い直したくなる。


何度問い直しても、頑張りきれなかった。もっとやれることは沢山あった。


やるべきことはあれほど明確だったのに。あとはやるだけだったのに。



結局、自分の殻を破ることはできませんでした。

頑張り切れる人間にはなれませんでした。


ご愛読いただきありがとうございました!矢島先生の次回作に乞うご期待!!!




矢島隆汰




























最初の締切から1週間くらいすぎて、再度設定された締め切りの時間も迫り、ここで終わらせてしまおうかなと思ったけど、さすがに尻すぼみ感がすごいので、もうちょっと書きます。




結局、なぜ頑張りきれなかったのか。


その原因をつきとめないと、この四年間通して、自分は大事なところで頑張りきれない人間であるということを自覚しただけで、終わってしまう。まあそれも意味があることのような気もするけど。



まず、そもそも何の原因をつきとめたいのか。それを明確にするところから始めよう。


卒論を書き終えた俺は一味違う。そういう意味では一個上のステージにのぼれたかも。


研究においては課題、目的、貢献、この三つの柱がもっとも重要である。


そんなことは、どうでもよくて。いや、めっちゃ大事なことだけど。


現状に対して不満があり、それを解決する方法(それが真に正しい方法かはさておき)を理解していながら、その遂行に自分のリソースをすべて捧げきれなかったこと。(ここでいう自分のリソースとは、必要最低限しなければならないことを除いて、自由に使える自分の時間のこととする。わかりやすく言えば、自分のリソースを捧げ切れないとは、自分のプレー映像を見直さなければいけないのに、youtubeで関係ない動画を見て時間を潰してしまったり、睡眠時間を確保しなければいけないのに、漫画を読んで夜更かししてしまうことを指す。)


この原因をつきとめたい。


できれば一般論として論を展開していきたかったけど、サッカーの話とは切っても切れない気がしているので、そこはご了承ください。


まず、最初に思いつくのは、時間と体力の問題である。週6の練習に全力で取り組んだ上で、研究室にも平日はほぼ毎日行って研究に打ち込む。その上で、筋トレをして、自主練をして、自分のプレー映像を見返して、プロの映像を見て、身体のコンディションを整えるために睡眠時間は確保して、、、、。


こうやって改めて書き出すとやっぱり結構大変そうだなと思う。



でも実はこれは頑張り切れなかった理由にはならない。


自分のリソースをすべて捧げることと、やるべきことが多すぎて体力の限界があるというのは全く違う問題である。


むしろ、やるべきことが多すぎるのに、それに大して自分のリソースをすべて捧げられないのは、奇妙な逆転現象である。


この問題が表出するのは、自分のリソースを捧げきった上で、それでもやるべきことが残っているときであり、そもそも自分のリソースを使い切れていない自分には残念ながら当てはまってくれない。



では、どうしてか。






自分の弱さと向き合うことができなかった。大したことない自分を見つめ直すことを嫌った。




こんなこと、全世界に向けて書きたくないけれど、結局はこれが1番の原因だった。



運ぶドリブルが苦手なら、自主練なんかしなくても練習でトライすればいい。

対人守備が苦手なら、孟や谷に頼んで一対一の練習をしてもらえばいい。

自分のプレーが上手くいっていないなら、おかぴやテクに相談すればいい。


それができなかったのは、時間がなかったからじゃない。体力がなかったからじゃない。


できない自分を突きつけられるのが怖かったから。



三年までの、育成やセカンドにいるときは、まだマシだった。


当時は、大したことない自分が、当たり前だったから。



メンタル激よわ、フィジカルも激よわ、退部詐欺人間とのポジション争いに完敗して、育成スタートとなったシーズン2年目。育成にいることで、変なプライドはなくて、下手な自分がどうやったら上手くなるかだけを純粋に考えていた。チャレンジしまくった。今でも憧れのOBコーチに色々聞きまくった。あの当時が四年間で一番上手くなった。




今年の自分はどうだった?




セカンドにいる間はまだマシだった。セカンドが分相応だったから。育成よりは上手い自分。トップよりは下手な自分。苦しかったけど、ビデオを見て納得した。このプレーができるから、セカンドにいる。このプレーができないから、セカンドにいる。







怪我をすると思っていた八代は健康だった。あれ?風邪とか引いてたっけ?


怪我をしたのは最高に上手い後輩2人だった。




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真路、イシコ、都合つくタイミングで3人でご飯いこう。奢ってあげる。




やっぱり、2人分おごりは大学院生にはしんどいので、稼ぎ頭の八代さんと竹内さんも誘って、3人まとめて奢ってもらおう。


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それによって、幸か不幸か、分不相応にも下手なままの自分がトップチームにのぼりつめてしまった。


前期大東戦くらいまでは、ただただトップで出られるという事実が嬉しくて、余計なことを考えずに取り組めていた。



しかし、だんだんと、試合で何もできない自分と、それでも試合に出続ける自分が、自分の中で受け入れられなくなってきた。


ビデオで振り返るたびに、自分が上手くなって立つはずだった、活躍するはずだった最高の舞台で、ただ何もせず、味方におんぶにだっこの現実をつきつけられる。


ア式のスタメンとしてリーグ戦に出ている、すごいはずの自分が、実は大したことないという事実が辛くて、目をそむけてしまった。








結局、


弱い自分を、大したことない自分を、弱い自分として、大したことない自分として受け入れることができなかった。


大したことない自分を見て見ぬふりをして、そんな自分に蓋をしても、大したことない自分がいなくなることは決してなかった。


弱い自分をつきつけられ、弱い自分に向き合えない自分の弱さをつきつけられた。








もう、締め切りの時間は過ぎてしまって、リリースは明日に延長された。


だいぶネガティブな感じに書いてしまって、このまま終わるのは悲しいので、延長してもらって稼いだ時間で、ポジティブなことも書いておきたい。



自分が四年間で一番誇れることは、ピッチ上では100%頑張り切れたことだと思う。

試合中はもちろんのこと、練習でも。


さんざん、あーだこーだ書いてきたが、それはすべてピッチを出て、外からピッチ内の自分を見つめ直した時のこと。


確かに、外から見ればもっとチャレンジすべきだった。


でも、少なくともピッチ上では、どんな瞬間でも全力だった。ピッチ内の自分は常に自分ができることをどんなことでも最大限やろうとしていた。


アップは毎日真剣にやっていたし、声も出し続けた。つもり。


練習のメニューはもちろんすべて全力で取り組んだし、メニュー間の移動はいつも走って移動して、ゴールの設置もなるべく率先して動いて、セット間の隙間時間がなるべく短くなるように動き続けた。


(別にこれはチームのためを思ってとかいう格好いい話ではなくて、自分が静かな練習とかダラダラした練習が嫌いだっただけ。)


何を当たり前のこと言ってるんだろうっていう感じがしてならない。

そんなことしか誇れない自分にまた嫌気がさす。


いけない、いけない。ポジティブに。





だけど、こういうところが、ア式に足りないところかなと思うことがある。


ピッチ外でみんながどれだけサッカーのことを考えてサッカー中心の生活を送っているのかは知る由もない。


意外と家でみんなもそんなに頑張ってなかったりして、っていうのは惨めな自分を慰めようとしながら、もっと自分を惨めにするだけの妄想なので書かないことにしようかな。


だけど、少なくとも、ピッチ内では、特に練習中は、みんな絶対もっと頑張れる。


最近は育成チームの練習を見ているけど、なんでみんな90分間の練習に全力で集中できないんだろう。


練習全体はおろか、なんで1メニューの1セットの中でも頭が切れるんだろう。


なんでロンドでボールが外に出るたびにいちいち足を止めて休むんだろう。


なんで声が出ないんだろう。


最近のAチームは見れてないけどどうなんだろう。流石に頑張ってるに違いない。





最近、育成チームの人数が足りなくて、育成のTRMに先発した。リーグ戦最終節大東戦以来のスタメン。相手は、日大文理。自分の苦い公式戦デビューとなった試合と同じ相手。燃えていた。


自分のサイドから失点を重ねた。不甲斐ないにも程がある。


コーチとして出場している身として、自分がチームを支える役割を担い、チームが崩れるのを防がなければならなかった。


結局、自分一人では何もできない選手だと思い知らされた。後半から出た八代は孤軍奮闘して何度もピンチを救っていた。結局後半も3失点したことには触れないでおいてあげよう。


あーあ、また弱い自分を見つけてしまった。







もう見て見ぬ振りはしない。


弱い自分を引き連れて、


突き進め、俺。









最後になりましたが、感謝の気持ちを書き残して終わりにしたいと思います。



まず、LB会のみなさま、多大なる支援をいつもありがとうございます。ア式の環境は都一部のチームとしては考えられないほど充実しているなと、コーチになった今、改めて感じております。また、それだけでなく、ラストシーズンは、サポーターとしてのLB会の存在もとてつもなく大きいのだなと実感いたしました。グラウンド担当の顔合わせとして、和田さんと中谷さんに、谷と一緒にご飯に連れて行っていただいた際に、どれだけ熱量をもってア式の試合を応援してくださっているかということに、正直驚かされました。まだリーグ戦に出場し始めたばかりの自分のことも気にかけてくださっていて、大きなモチベーションになりました。今度とも育成チームも含め、熱い応援のほどよろしくお願いいたします。



陵平さん、色紙やビデオメッセージで伝えたいことは伝えたので、もう特に改めて書くことはないのですが、陵平さんが、誰よりも一番勝ちにこだわっているということを知っているからこそ、陵平さんから任せられたスタメンは重く、最高に嬉しいものでした。陵平さんの理想のスカッドに、自分の実力が足りていないことは自覚していましたが、それでも陵平さんが自分をピッチに送り出してくれることで、余計なことは考えず、闘い続けることができました。陵平さんが、自分の大学サッカーの最後の監督で本当によかったです。ありがとうございました。あと、本読みました。あんなに自分が写っているとは思っていませんでした。追加ボーナスとして、サイン入りの本、心待ちにしています。



OBコーチとして指導してくださったみなさま、お忙しい中、熱量をもって指導してくださり本当にありがとうございました。OBコーチとなった今、その凄さを再認識できました。少しでも憧れの姿に近づけるように頑張ります。一年のときの育成コーチである、まきさん、はやとさん、なかしんさん、ともひさんは、どう考えても育成にしては贅沢すぎる面々で、基礎の基礎からたくさんのことを教えていただきました。うちの代がなんだかんだでそれなりにリーグ戦に出れたのは、間違いなく一年のときに、みっちりとア式のサッカーの根幹を教えていただいたからだと思っています。二年のときの育成コーチである、しまさん、わだそうさん、たくやさん、にしさん、かべすさん?にも、大変お世話になりました。たくやさんから至近距離で指導していただいたあの時間が、間違いなく、四年間で一番自分が上手くなった時間でした。感謝してもしきれません。あと、新屋さん。一年の時のOBコーチのはずなのに、なんでまだいるんですか?育成の試合を思い返すと、新屋さんと一緒に出場している試合ばかりが思い出されます。これからもよろしくお願いします。それ以降のOBコーチはもはや先輩という感覚が強いので、ここでは割愛します。



先輩方へ、可愛くない後輩だったと思いますが、仲良くしていただいてありがとうございました。特に、自分が三年のときに、セカンドチームで一緒に試合に出ていた一個上の大きい背中にはなんども救われました。自己中なプレーでいっぱい迷惑かけたと自覚してるけど、どんな状況でも縦パス出したら、必死にキープして失わないでくれたみなさまには、大変感謝しています。当時何も考えずに縦パスをさしつづけていたときが、一番楽しかったと思います。あと、統さんは、ピッチの中で唯一、僕の裏パスに完璧なタイミングで反応しつづけてくれる存在でした。最高でした。みなさん、また一緒にサッカーしましょう。



後輩へ、あんまり後輩サービスできていないと思うので、言ってくれればなんとかします。育成チームにいるみんなは、早く上手くなってAチームに行ってください。Aチームにいるみんなは、ぜったい育成チームには来ないでください。くれぐれも怪我には気をつけて。



同期へ、学年会全然開催できなくてごめんね。



家族へ、もう少しスネをかじらせていただきます。今後もよろしく。




また、ラストシーズンは、ありがたいことに沢山の試合に出ることができました。そこで多くの人に支えられていることを実感したので、その感謝も改めて。


まずは、声を枯らして応援してくれたみんな。基本的に守備時に左SBに位置していた自分は、応援の声を間近で聞けることが多くて、試合中本当に何度も助けられた。ゆうじろうの「やじ戻れー!」の声であと一歩走れたり、荒の「やじ逆サイド見てー」の声に救われたり。他にも沢山。そして、やっぱり、個人チャントはいつ聞いても心が震えた。もっと個人チャントが聞きたいと潤にこぼしたら、次の試合から俺のファーストプレーでチャントが流れるようになった。どんなしょうもないプレーでも。相棒、コーチがんばろうぜ。自分のチャントが一番かっこいいと確信しています。自分を奮い立たせたい時に、原曲をいつも聞いています。ドライブでもいつも流しています。これからもMB Bluetoothに繋いで流し続けます。


そしてピッチ内でも、下手な自分はみんなに支えられることでなんとか試合に出続けることができました。ササはいつも後ろからポジティブな声かけを絶やさないでくれた。たけは裏のカバーに入り続けてくれたし、俺がハマりそうな時に困った顔したら、必ず飛ばしてくれた。八代は逆サイドで無敵の守備をしつづけてくれたし、なんならたまにこっちサイドまで出張して守備してくれた。あと、帝京戦で俺のシュートブロックの手柄の横取りもしてくれた。今後実況やるのは目が良い人縛りでよろしく。歌とか古川とか植田とかみらいとかは俺がハマりそうになったら必ず助けに来てくれた。章は俺とポジションチェンジして帝京戦で値千金のゴールを演出してくれた。陶山の練習通りの背中シュート。全部ひっくるめて、あれは俺のゴールだよな。ひかるはいつの間にかスーパーストライカーになってた。せいじろうは、俺が顔をあげたら必ず裏に走り抜けてくれた。どんなボールも最後まで追いかけてくれた。水本はちょっとでもずれたら絶対走ってくれない。なのになんかすぐバテてた。一平は玉川戦で決定機を外して、劇的展開を演出してくれた。早すぎる切り替えの映像は何度見ても笑いが止まらない。山田は一緒に帰ってくれた。圧倒的付け足し感。聡もいれてあげよう。これ以上は割愛で。名前がでなかった人は僕との付き合い方を見直してください。嘘です、星から言われた締切時間を過ぎてあせっているだけ。星、まじでごめん。


あと、いわずもがな、谷はずっとすごかった。憧れの選手です。思ったより仕事ができなくて、元リマインダー担当としてちょっと心配してるけど。たしか後期学習院戦のあと、みんなでビデオ見て振り返りしてる時に、谷が言ってくれた「攻撃も守備もやじさんがキーマンだと思う」っていう言葉が、四年間言われた言葉の中で一番嬉しかったかもしれない。あの言葉のおかげでふんばれた、ありがとう。後期武蔵戦で、俺の四年間での最高のパスをアシストにしてくれなかったことだけは許さないけど。


そして、孟へ。孟がいなかったら、俺は試合に出ることは絶対にできなかった。孟が助けてくれるから、苦し紛れでもなんとか前進できた。本当はもっと高い位置で勝負を仕掛けたかったはずなのに。そして守備でもいつも必ず俺の声かけを頼りにしてくれた。本当に毎回聞いてくるから、ちょっとうざかったけど、あんなにかっこいい選手が自分を頼りにしてくれていることが本当にうれしかった。飛び立つ前になんでも好きなものを奢ってあげよう。これは、母が言ってたんだけど、孟は簡単なシュートを決められないからダメらしい。俺は思ってないけどね。谷とひかるとせいじろうと長田と得点王争いしてくれるのを楽しみにしてる。流石に、長田はやれないか。





全員のことは書ききれなかったけどみんな、本当に期待してるので、頑張って。



突き進め、ア式。



矢島隆汰




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