夢中になれること

こんにちは、一年の木戸です。よろしくお願いいたします。

何を書くかすごく迷ったのですが、入部への経緯を少し話させていただきたいと思います。私は文章を書くのが苦手で自分の考えもうまくまとめられないので、稚拙な文章になるとは思いますが少し読んでいってもらえると嬉しいです。

私は18年の人生の中で7回の引越しを経験していて、日本を含めて4カ国に住んでいたことがあります。さらに日本の中でも引越しを繰り返していたので、これといった出身地がありません。海外に住んでいたと言うと羨ましがられることが多いのですが、正直しんどいこともたくさんありました。言語は話せないし、友達は少ないし、課題は難しいし、日本に住んでいる友達と自分を比べてずっと日本に住んでいた方がよかったのかなと悩むこともありました。今は全部いい経験だったと思えていますが、海外の小さなコミュニティに属していた中学時代は家族以外に悩みを打ち明ける人もおらず、よく泣いていたことを覚えています。(もちろん楽しかったこともたくさんあったので、ずっとくよくよしていたわけではありません。)

その時に一番楽しみだったのは週2回のサッカーでした。部活というよりは小さなクラブというかんじでただただ楽しくサッカーをしていました。サッカーをしている時は他のことを考えることなく夢中でボールを蹴っていた気がします。思いっきり体を動かすことでストレスの発散にもなっていたし、少しずつ上達するのが嬉しくて本当に楽しかったです。心の拠り所というほど大袈裟なものではありませんが、週2回のサッカーはたしかに私にとって重要なものでした。

高校生になって日本に帰ってきてからは女子サッカー部がなかったため、なかなかサッカーをする機会はありませんでした。それでもずっとサッカーをしたいという気持ちはあったし、体育の選択授業は全部サッカーにしていました。そして東大に進学し、ア式蹴球部を知りました。すぐに入部しようかとも思ったのですが私は高校時代に部活にあまり真剣に取り組んでなくて、大学で部活に十分にコミットできるか不安でした。体力もあまりないし、経験者とはいっても下手だし、やめておいたほうがいいかもしれないと何度も思いました。でも、やっぱりサッカーは好きだったので飛び込んでみようと思って入部しました。今はその決断に後悔はありません。あの時にやってみようと思って本当によかったと思います。今までなんとなく生きてきた自分が何か夢中になれるものをつなぎとめることができたと思っています。

入部してみてサッカーの新しい一面を知ることができました。私が中学時代にサッカーをしていた時は戦術などをほとんど考えることなくプレーしていたので、頭を使ってのプレーには今でもよく混乱しています。いつもわからない時に丁寧に教えてくださるコーチの皆さんや先輩方、同期の二人には感謝しかありません、ありがとうございます。

サッカーは本当に好きなのですが、私はまだまだ下手っぴです。日々の練習で自分のポンコツさに落ち込みます。でもこれから頑張って少しずつ自分のできることを増やしていきたいと思っています。

ここまで私のつまらない身の上話を読んでくださりありがとうございました。


女子部1年 木戸彩華

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